2015年10月02日更新
「まち」を「つくる」:COMICHI石巻 ー災害後のまちづくりを考える
被災、という言葉と、復興という言葉。防災ということを考えるにあたって、直後の災害対応について考えるだけでなく、より長い時間軸、人や街や共同体が新しい姿を模索していくことを中長期的な視点で捉えることは、このユレッジというプ…
2013年12月20日
「野田さん、防災について書いて下さいよー!」とメールいただいたき、やっとのこと記事ができました。(ほっ!
今回、防災に関しての記事を書かせていただきます、公益社団法人助けあいジャパンの野田祐機です。
助けあいジャパンは復興と防災を進める公益法人です。
東日本大震災を機に東京で立ち上がり、tasukeaiajapan.jpの運用と、岩手県、宮城県、福島県で復興の事業に関わっています。
震災がきっかけで始まったこの助けあいジャパン。
復興の活動がメインですが、最近は防災にも力を入れています。
そんな団体の代表である私は、以前は全くと言っていいほど防災に興味がありませんでした。(←おいおい。。
私が復興の活動を通じて感じた、防災に必要な「きっかけ」と自分ごと化について書いていきます。
防災に興味がなかったわたしが防災を考えはじめたのは、やはり311から。
被災地にボランティアで通い、事業を通じて現地の人と関わる機会が増えました。
その中で被災地に行けば行くほど、聞いたのが「風化させてないでほしい」という言葉でした。最初はこの言葉の本当の意味がわかりませんでした。
被災地が忘れ去られると寂しい。復興の興味がなくなるもの寂しい。
それはそうだよね。 と思っていたのですが、これがそんな小さな話でもないのです。
被災地の方も時間が経てば、人の興味関心が減るのは理解されています。
では、「風化させないでほしい」と願う、東北の方がいう本当の意味は?
それは、「東日本大震災で起こったこと、そこで得た経験、知見を、忘れてほしくない。次の災害に知見を活かしてほしい。そして、他の地域で災害が起こったときに一人でも命を救ってほしい。」そういう意味だったのです。
もう、震災で亡くなる人、傷つく人を増やしたくない。だからこそ、311を風化させないでほしい。知見を次ぎにつなげてほしい。それが被災地の方の切実な想いだったのです。
今、世界的に自然災害が増加しています。
その中でも日本は地震などの災害が多く、災害大国ともいわれています。
大きな被害をだした地震だけでも、
1995年 阪神大震災
2007年 新潟県中越地震
2011年 東日本大震災
と3つあります。
参考までに震度6以上の震災は下記をどうぞ。ほぼ毎年、大きな地震がおきており、その中で人的被害がでた地震はなんと181回もあります。
日本はいつも、どこかで地震が起きている。台風や水害も含めると、日本中がこの自然災害のリスクにさらされているのです。
日本としては神戸の阪神大震災や新潟の中越地震と経験があったにも関わらず、その経験が東日本大震災に活かされなかった。それはなぜかというと、東北の人にとって大地震は初めてだったからです。
大事なのでもう一度、書きます。
「日本は災害の経験はあるが、東北の人にとって大地震は初めて」だったのです。
阪神、中越の地震の教訓を得たのは、あくまで阪神、中越で被災した人だけ。場所が違えば関わる人が変わります。東日本大震災の時に、緊急時の対応をしたのはあくまで東北の現場にいた人たちです。
被災した人が、被災した場所で、緊急対応までしなくてはなりません。そこにはこれまでの阪神大震災や中越地震の経験者は誰もいないのが当たり前。
被災に合うのは誰もが初めて。その中で震災から72時間の緊急対応、そして、避難所を立上げるまでのところは、現場で対応せざるを得ない。ここの対応が命を守るなかでは最も重要なのに、実は知識もノウハウもなく、どのように行動が必要かわからない。それは、誰もが被災することは初めてだからです。
防災を知っていても、被災に合うのは誰もが初めての体験。
その時にきちんと使える知識、行動の教育が必要なのです。こういうこともあり、今これまでの防災教育も見直されつつあります。
「防災に対しての意識は高まっているが、具体的な行動が伴っていない。知識だけではなく、災害時の緊急行動のノウハウが必要だ」(国の防災対策関係者)
災害が起こった時に最も大事なことは、自らの命を守ることです。
どんなに知識があっても、ノウハウがあっても、自らの命を守ることができない防災は意味がありません。
少し専門的なことを書くと震災時の行動は3つに分かれます。
① 自助:震災直後、まずは自らの命を安全を守ること
② 共助:会社や地域の人と助けあって、困った人を助け、救える人を救うこと
③ 公助:行政や国と協力して、救助行動、避難所の運営を行うこと
この中で災害時にもっとも重要なのが、自助です。 自らの命や安全を確保できないと、共助も公助もありません。
「自らを助ける」と書いて自助。 これは行動です。
災害大国日本において、今もっとも必要なのは、具体的な行動が伴う防災の教育です。行動を伴わない、知識だけの防災教育は全くもって意味がない。
東日本大震災を経て、防災教育も具体的な行動が伴うものに変わっていきつつあります。
そんなことを書いてみても、私もこれまで防災にはまったく興味がなかった人間です。
「いやいや、地震がこんなに増えていても自分には関係ないだろう」
「災害が起きても自分だけは安全だろう」
「防災とかつまんない、興味ない」
私はそう思っていました。
この考え方、みなさんもお持ちではないでしょうか?
でも、それが普通なのです。
毎日、大地震が起こるかも! ってビクビクして生活することはできません。
ただ、この自分だけは大丈夫という考え方を、専門的には「正常化の偏見」といいます。
正常化の偏見
異常な事態に直面していながら、「大したことにはならないに違いない」「自分は大丈夫だろう」と思い込み、危険や脅威を軽視してしまうこと。
災害発生時に、避難や初動対応などの遅れの原因となる
この考え方は心理学的に誰にでもあります。そして、ここが実は防災の一番難しいところ。
自分だけは大丈夫だろう。たいしたことにはならないだろう。
この考え方がある以上、日本の防災は進まないとも言われています。
では、この正常化の偏見をなくし、防災を進めるにはどうしたらいいのか?
それは防災を自分ごとにすることが大事です。
頭で防災の重要性がわかっていても、いざと言う時には動けない。
知識だけでは命は守れない。行動に落とし込むには、意識や日々の生活、ちょっとしたことに防災をいれていく必要があります。
でも、いきなりそう言われても行動に結びつくことも難しい。
そこで、助けあいジャパンは、「きっかけバス」という活動を始めました
最初にも書きましたが、私も東日本大震災まで防災や復興にも興味がありませんでした。
復興に関わる中で聞くようになった、「風化させないでほしい」という言葉。
復興の活動とあわせて、東日本大震災の教訓を広く伝えていく重要性を身にしみて感じていました。
どうやったら、教訓を伝えられるか?
防災の重要性をわかってもらえるか? と悩んだ結果。。。
「被災地に行くしかないんじゃない?」 というシンプルな結論になりました。
日本には百聞は一見に如かずという言葉があります。
どんなによい説明も、どんなによい写真も、どんなによい動画も、
「原体験」には敵いません。
今はテレビや新聞、ネットがあり、被災地のニュースもすぐに手が入り、何だか被災地を「知った」気になります。
でも、現場は全然違う。そこで見るもの、聞くものが全く違います。
たくさんの命が失われた大震災。被災地のかたは命の重要性や日々の防災の重要性を感じられています。被災した場所を見て、彼らの心からの言葉を聞いた時に、心が動かない人はいません。
実は被災地では現地の方からお話を聞くこと、交流することがポイントです。
一度でも現地でお話を聞いた人、仲良くなった人がいると、その人たちとのつながりが続いていきます。これまで東北に縁がなかった人も、東北=あの人 といって、関与度がでてきます。
現地で頑張っているあの人、あの人からきいたあの話。
あの人にもう一回会いたい、応援したい。そういった顔と顔の見えるつながりをつくる。
このような原体験があるからこそ、復興や防災が自分ごとになります
キレイな教科書では防災を知った気にはなりますが、行動を伴うまでにはいきません。
原体験をするきっかけを増やす。
そのために被災地へのバスをだすのがきっかけバスの目的です。
特に今年は大学生を対象にきっかけバスを運営しています。
震災時に高校生だった子たちが2年経ち、大学生になった。
「高校生の時、何もできなかった。」そういう子が2年経って大学生になった時には、格安で行けたボランティアバスが運営難でなくなってしまっている。
被災地に関わりたいけど、関わるきっかけがなくなってしまった新しい大学生たちがたくさんいます。春休み、夏休み、冬休みがあり、時間に余裕があり、復興への想いもある大学生。でも、彼らにはお金がありません。
反面大人は仕事が忙しく、時間に余裕はない。だけど、お金には余裕がある。
その二つの世代をマッチングさせる。
学生はボランティアをしに東北へ行く、社会人は寄付でそれを支援する。
学生が学んだことを自分たちの言葉で家族や大人の人につたえ、東日本大震災の教訓を地域の人達に伝え続けていきます。
特に今はソーシャルメディアもある。さまざまな発信も可能になりました。
そうやって、学生を中心に新しい復興と防災のコミュニティーができてきています。
現在、きっかけバスは47都道府県から被災地へバスを出すべく活動しています。47都道府県のすべてが関わることで、東日本大震災の教訓を日本中に伝えていく。
風化させないでほしいと願う、被災地の方の想い。 そして、もう一度復興や防災に関わるきっかけにしたい。日本中からバスがでることで、被災地を応援する活動でもあります。
こちらもどうぞ、よろしくお願いします。
http://kikkakebus.tasukeaijapan.jp/
よく復興支援に関わっていると、東北出身と間違われます。
私の出身は実は長崎です。東北とは縁もゆかりもありません。はっきり言って震災前は仙台以外はいったことなかったです。
そんな自分が何でこんなに復興に関わっているのか、自分ごとなのかは、実は「長崎」というのが大きかったことに気づきました。
長崎はご存知の通り、戦争で原爆が落ちた場所です。
長崎県では毎年8月9日、15日になると学校で平和集会が開かれます。 何度も戦争の話を聞き、追悼をする。もちろん原爆の話もです。学生のころはただ参加してるだけ、あんまり響きませんでした。
長崎の平和公園にも行き、広島の原爆ドームにも行きましたが、やっぱりどこか他人事でした。原爆も戦争も平和も大事なのはわかる、でも、どこか他人事。 そんな自分が被災地にボランティアに行ってから大きく変わってしまった。
ここには、一個だけ違うことがあります。
それは戦争は過去の話であり、復興は今現在、東北で起こっていることだということです。
戦争の話はどうやっても歴史の教科書や白黒の写真でしか見られません。
何か昔の服を来て、昔の看板がならび、昔の車がのってる写真だらけ。
だから、私にははっきり言って響かなかった。 だって、もう60年も昔の話ですから。
でも、東北の復興は違います。
私と同じように学校を卒業した同年代の人、スマホを持ってfacebookやLineもやる、ユニクロやH&M、しまむらの服を着たりしてる人達がそこにいます。
現在、被災地では家がなく、仮設住宅に暮らす人が27万人もいます。津波で流された町は未だに復興が進まず、家や建物はありません。福島では放射能の影響で帰れない場所もあります。
東北の復興は今、日本で起こっていることです。
そして、現代の日本で未だに復興から立ち直れない人達もいるのです。
私たちと同じような人たちが、今まだ困っている。このことを教科書で学ぶには、歴史にするにはまだまだ早すぎる。
東北の復興は今起こっていること。だからこそ、みんなに自分ごとになってほしい。
特に若い人に被災地に行ってほしいと切に願っています。これからの日本を担う若い人達に、被災地でどんなことが起き、今、どんな課題があり、頑張っている人がたくさんいることを知ってほしい。テレビやネットだけでなく、自らの原体験を通じて、日本中に東日本大震災の教訓を伝えていってほしいと思ってきっかけバスも進めています。
3月11日からもうすぐ3年が経とうとするなか、改めて防災から復興も考える機会になってほしい。そう思って最後に自分ごとの想いを書かせていただきました。
最初はカジュアルに書く予定が、なんだかマジメな話になってしまいましたね(苦笑
ぜひ、この記事がみなさまの防災や復興が少しでも自分ごとになってもらえる
きっかけになればと思っています!
長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました。
野田 祐機 / 公益社団法人助けあいジャパン 代表理事
1982年生まれ。世界最大の総合化学メーカーBASFの日本法人にてマーケティング、事業戦略を担当。311の次の日に復興庁連携プロジクト助けあいジャパンの立上げに参画。現在、創始者のさとなお(佐藤尚之)、石川淳哉の後を継ぎ、公益社団法人助けあいジャパン 代表理事。復興支援情報サイト tasukeaijapan.jpと岩手・宮城・福島の被災3県で復興事業を推進。東日本大震災の経験をもとに防災の活動も進める。
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